郡山市ふれあい科学館では2022年2月23日(水・祝)に、第38回 星の講演会「ブラックホールとは何か? ~最新研究で迫るその正体~」をオンラインで開催しました。

 今回は、ブラックホール観測に成功したイベントホライズン望遠鏡の理論研究メンバーの一人である東北大学の當真賢二先生に、ブラックホールについてお話いただきました。

 

 今回は、新型コロナウイルス感染症の感染状況を鑑みて、当初は予定していた対面での開催からYouTubeによる生配信での開催へ変更することとなりました。当日は、視聴いただいている方にチャットでコメントをいただきながら、参加いただくことができました。

 講演では、宇宙の歴史やブラックホールのでき方、光や重力の不思議などをお話いただき、理論の面からブラックホールとは一体何か、ということをご紹介いただきました。後半では2019年のブラックホール撮影についてお話いただきました。

 ブラックホールを観測するとどのように見えるのかをシミュレーションし、実際に観測された画像と照らし合わせることで、ブラックホール画像を証明していくといった、理論と観測の両面からのアプローチ方法を知ることができました。また、これまでのシミュレーションでの研究や今後の展望などもお話いただき、これからの天文学に目を向けるきっかけとなりました。

 先生の講演の後には、質問コーナーを設けました。YouTubeのチャット機能から視聴者の方に質問をいただき、その一つ一つの質問にも丁寧に答えていただきました。

 

 今回は、オンライン開催で至らない点もありましたが、このコロナ禍において、より多くの方に講演を聞いていただくことができました。講演してくださった當真先生、YouTubeによりご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。

 

アーカイブ動画はこちら https://youtu.be/eHNhe6SZaGg