天文カレッジ 第3期講座 第3回 活動報告

地上に星空を創る 2017年3月1日(水)

 今年は、日本にプラネタリウムが登場して80年を迎える節目の年です。そこで今回の講座は、プラネタリウムの歴史と仕組み、魅力を紹介しました。

 

 私たちにおなじみのプラネタリウムは、1923年にドイツで誕生しました。そして、日本にやってきたプラネタリウムや、戦後に国産のプラネタリウムが誕生していった流れを紹介しました。

 また、郡山市でも昭和30年代からプラネタリウムが設置され、現在にいたるまでの、郡山市のプラネタリウム史も紹介しましたが、子どもの頃に見たプラネタリウムの記憶も人それぞれでした。

 プラネタリウムが地上に星空を創り出す仕組みも紹介しました。


 実物資料を実際に間近でご覧いただきながら、プラネタリウムの仕組みを詳しく見ていきました。郡山市で昭和46年から使われた、ピンホール式の「金子式ダイヤ型プラネタリウム」と、東京都杉並区から寄贈いただいた「M-2型投影機惑星棚」から、細かな歯車で星空の動きを再現する機構や、工夫を紹介しました。

 現在のプラネタリウム投映機「スーパーヘリオス」の仕組みを紹介した後は、星空を実際に映しながら、正確に再現される星空の様子を見ていきました。

 また、昔のプラネタリウムの雰囲気も再現してみました。


 今回の第3期講座をきっかけに、身近な天文の話題に興味をお持ちいただければ幸いです。なお、今回の講座で使用した実物資料は、しばらくの間、23階ホワイエに展示していますので、ぜひご覧ください。