天文カレッジ 第2期講座 第2回 活動報告

ロケットのあゆみ 2017年11月29日(水)

 天文カレッジ第2期講座の第2回目は、日本のロケット開発の歴史について紹介しました。

 

 今回は、宇宙劇場を会場に開催しました。はじめに、ロケットがどのようにして宇宙へ飛ぶのか、宇宙へ飛ぶためのエネルギー量を紹介し、宇宙へ飛ぶことがいかに大変なことかを説明しました。

 日本のロケット開発は、平和利用・学術研究のために行われている点が、海外とは異なります。日本のロケット開発の父と言われる、糸川英夫博士らによる固体式の推進剤を用いた固体式ロケットから始まりました。前半は1955年のペンシルロケットに始まり、さまざまな人工衛星や探査機を打ち上げた、固体式ロケットたちを紹介しました。


 後半は、液体式の推進剤を用いた液体式ロケットの開発史を紹介しました。日本の液体式ロケットは1970年にアメリカのデルタロケットの技術導入をすることで始まりましたが、1994年には純国産のH-Uロケットを開発するまでになりました。現在日本の主力ロケットとなっているH-UAロケットは、世界最高クラスの打ち上げ成功率をほこります。

 また、プラネタリウム番組での解説に使用するロケットの打ち上げ映像をご覧いただき、ロケット打ち上げ時の迫力や、打ち上げたロケットがどのように飛んでいくのかといったことを紹介しました。


 次回は、2018年1月10日(水)に「宇宙探査機のあゆみ 〜「おおすみ」から「はやぶさ2」へ〜」をテーマに行います。