宇宙には近い星・遠い星があり様々な方法で位置を調べています。

GAIA衛星が作り上げた星の地図 ©ESA

天体の位置を調べ見えてきた宇宙の構造は? ©国立天文台 Mitakaで作成

投映時間

投映スケジュールをご覧ください。

番組内容

 ものさしが使えない宇宙では、様々な方法で天体までの距離を調べています。

 そうしてできた宇宙の地図で、宇宙の姿を見ていきましょう。

 今夜の星座解説とあわせて生解説でお送りいたします。

解説員からの番組の見どころ

安藤解説員

 宇宙の奥行きを考え、宇宙の地図をはじめて科学的に描いたのは、18世紀のウィリアム・ハーシェルでした。望遠鏡で星を数えていくという、途方もなく根気の必要な作業によって星の広がる宇宙を理解して以降、試行錯誤しながら宇宙の地図作りは続けられています。

 宇宙の地図作りのための方法を紹介し、そうやって理解できた宇宙の広がりを、プラネタリウムで旅に出かけご覧ください。

佐藤解説員

 この宇宙にはたくさんの星や銀河があります。その天体の距離を測るには、地球の動き、星の色や明るさの変化、超新星爆発など、様々な天体のふるまいを知る必要があります。今回は単に天体の距離の測り方をご紹介するだけでなく、それらの天体のふるまいについても映像を交えてご紹介していきます。どのようなふるまいが距離の測定に使われているのか、ぜひご注目ください。

惠川解説員

 私たちの日常生活の中で距離を知るためによく使われているのは、短距離であればメジャーを、長距離であれば車の距離のメーターがあります。どの場合も、目的地まで直接行って計測する方法です。ところが、宇宙に散らばる様々な天体の距離となると、現在の技術で直接行く事は極めて難しいです。

 直接目的の天体へ行かず、間接的に距離を求めるにはどうすれば良いのか解説するとともに、多くの天体の距離を知った事でどんな宇宙像が見えてきたのか紹介します。

山村解説員

 夜空に輝く星を見たときに、どの星も地球から同じ距離のところに並んでいるように思えますが、実は同じ星座の星でも地球から遠い星もあれば近い星もあります。そのような星たちの距離は一体どうやって測っているのでしょうか。

 今回は、宇宙という大きなスケールの中での距離の測り方をご紹介します。宇宙の奥行きを感じることができれば、普段見上げていた星空もまたひと味違った世界に見えるかもしれません。