郡山市ふれあい科学館では福島大学と連携し、おもしろ科学びっくり箱「砂のひみつをさぐろう」を2018年12月2日(日)に開催しました。

 今回の講師は、福島大学 准教授の平中 宏典 先生です。講座には、小学生とその保護者の方にご参加いただきました。

 

 まず、「砂ってなんだ?」というところからはじまり、いろいろや石や砂、土などを見たり、さわったりしながら比べました。参加者の皆さんは、砂がその大きさ等で、石や土と区別されていることを学びました。

 そして、砂は川の上流・中流・下流でその粒の大きさが違うということや、地面の中でシマシマの層を作るということについて先生から説明がありました。また、自然の中で砂が作るシマシマをペットボトルで作った装置で実験しました。

 

 次に、その「砂が作るシマシマ」を実験する装置を作りました。この装置では、地震の際などに見られる「液状化」も実験することができます。

 参加者の皆さんは、大学生の皆さんにサポートしてもらいながら、種類の違う砂をペットボトルに入れていました。そして、いくつかの押しピンを入れて、水を満タンにしたら完成です。

 ペットボトルを逆さにすると、舞い上がった砂が粒の大きい順に沈んでいきます。こうして砂のシマシマができあがります。水が透明になったら、ペットボトルを軽くつついてあげると、沈んでいた押しピンが砂の中から浮かび上がってきました。

 

 最後は、先生と学生の皆さんが制作した「ふくしますなマップ」の簡易版づくりを体験しました。先生方の完全版は大変なので、参加者の皆さんは、先生方が集めてくれた砂を顕微鏡で観察して、気に入った砂を選びました。一口に砂といっても、福島県東部の石英が多くて白っぽい砂や、様々な色の鉱物の砂、火山の近くの黒っぽい砂など、地域によっていろいろでした。

 福島県の地図の中でその気に入った砂が採れた場所に両面テープでその砂を貼り付けると、参加者オリジナルの「ふくしますなマップ」ができあがりました。

 今回作った実験装置や「ふくしますなマップ」、ぜひお家で飾ったりしてみてくださいね。

 平中先生、楽しく分かりやすい講座を本当にありがとうございました。