【開催報告】

2003/02/18


 郡山市ふれあい科学館では、平成15年2月15日(土)に小中学生を対象とした「おもしろ科学びっくり箱 −音を見てみよう、触ってみよう!−」を、福島大学との連携事業として開催いたしました。
 今回の講師は福島大学の入戸野 修(にっとの おさむ)教授と小沢 喜仁(おざわ よしひと)教授です。私たちの身近にある「音」を取り上げ、糸がたるんでも声が伝わる不思議な糸電話作りや音のサイエンスショーを通して、音の科学を学んでいただきました。

 まず始めに、小沢教授による篳篥(しちりき)の演奏です。篳篥の不思議な音色によって、空気の振動で音が出ていることを知っていただきました。

 実際に声を出してみて、のどが震えるかどうかを確かめる実験です。

 タコ糸以外に、色んな素材を使った糸電話を紹介していただきました。使う素材によって、伝わる声が変わるようです。

 糸がたるんでも声が伝わる不思議な糸電話作りです。この糸電話は、圧電素子を使って音を電気信号に変えることにより、糸(銅線)がたるんでも声を伝えられます。
 はんだを使って圧電素子を銅線につなぐのですが、はんだごてを使うのが初めての参加者が多く、皆さんドキドキしながら作っていました。

 糸電話が出来上がると、参加者同士で糸電話を繋ぎ、声が伝わるかどうかを楽しそうに確認しあっていました。
 相手の声は聞こえたかな!?

 コンピュータを使って、音を目で見える形に変えました。細かい波がたくさんあり、音は振動であることが確認できました。
 また、音の高低や大きさなによる波形の違いも学びました。

 最後に、入戸野教授自作の科学おもちゃを紹介いただきました。
 書いてある文字が一瞬で変わる不思議な箱や、ストローで作ったトロンボーンなどに、参加者は大喜びでした。
 講座が終わると、「作り方を教えて!」と先生に詰め寄る参加者もいました。