【食物繊維と食品加工 開催報告】

2005/08/02


 郡山市ふれあい科学館では、平成17年7月29日(金)に学校の先生や科学指導者(公民館・図書館職員等)を対象とした研修講座「サイエンスセミナー」を、福島大学との連携事業として開催しました。

 今回は、学校の先生や栄養技士、公民館の職員など、合わせて10名の参加者に、私たちの生活に欠かすことのできない「食品」についての実験を体験いただきました。また、材料は全て食用のものを準備して、完成した食品の味見もしていただきました。

 

 今回の講師は、千葉 養伍先生(福島大学 人間発達文化学類 食物学分野 助教授)です。

 千葉先生には、「食物繊維と食品加工」をテーマに、実験などを交えながらお話をいただきました。

 

 野菜や果実に含まれる食物繊維「ペクチン」と牛乳を使ってのデザート作りです。

 オレンジジュースやりんごジュースを加えて、味をつけました。

 

 次に、昆布などに含まれる食物繊維「アルギン酸」を使っての人造イクラ作りです。

 お湯に溶かした「アルギン酸ナトリウム」を、塩化カルシウム水溶液の上から落としていくと、どんどん人造イクラが作れます。

 イクラの目玉は、ベータカロテンとサラダ油で作りました。

 

 今回作った人造イクラです。好みで赤と緑に色をつけました。

 赤い色をつけたものは、天然イクラと見分けがつかないぐらいそっくりです。完成した人造イクラに、参加者はびっくりしていました。

 「だしの素」「うまみ調味料」「塩」で味付けしました。お味のほうは・・・!?