【開催報告】おもしろ科学びっくり箱「映画のつくりかた」

 郡山市ふれあい科学館では2013年11月16日(土)に福島大学と連携し、おもしろ科学びっくり箱「映画のつくりかた」を開催いたしました。


 今回は、普段映画館やテレビで見る映画がどうやって作られているのか、映像をつくる過程を体験してもらいました。映像は、科学館の紹介というテーマで、参加者の皆さん全員が出演者となって、館内で撮影を行いました。シーンごとにうまくいくまで同じセリフを繰り返したり、出演者どうしで動作やセリフを合わせたりと、はじめのうちは初対面同士ということもあって皆さん緊張した様子でしたが、次第に慣れてきて出演者同士でフォローをしあう光景も見られました。


 撮影の中では、特殊効果の体験も行いました。今回体験したのは「グリーンバック」と呼ばれる手法です。これは緑色のシートを背景にして人などを撮影して、その映像に映るシートの部分を別の映像に置き換え、合成映像をつくる方法です。今回は、会場となったビッグアイから見える景色と合成して、出演者の皆さん空を飛んでいる映像をつくりました。


 また、映画には欠かせない、効果音づくりも体験してもらいました。
 大きめのトレーに豆を入れて傾け、波の音をつくる手法が有名ですが、ほかにも卵の殻や乾麺を押しつぶして、建物が壊れる音をつくったり、風船を膨らませてゴムバンドでなでて蛙の鳴き声をつくったりしました。これらの音をマイクを通して聞くと、本物のように聞こえ、参加者の皆さんは楽しんで実験していました。



 今回は普段「見る」側で体験する映画を「作る」側で体験してもらいました。参加者の皆さんには、今度映画を見るときには今回の体験を思い出しながら見ていただければ、映画をより一層楽しんでいただけると思います。
 久我先生、楽しい講座を本当にありがとうございました。