【開催報告】おもしろ科学びっくり箱「水とメタルの不思議なサイエンス」

 郡山市ふれあい科学館では福島大学と連携し、おもしろ科学びっくり箱「水とメタルの不思議なサイエンス」を2017年10月29日(日)に開催しました。


 今回の講師は、福島大学教授の大山 大 先生です。アシスタントとして福島大学大山研究室の学生の皆さんにもお手伝いをいいただきました。講座には、小学生のお子さんから一般の方まで、幅広い年代の皆さんが参加しました。

 前半は、「水を燃料に変えよう!」と題して、手回し発電機で発電した電気を使い、水の電気分解を行いました。そして、発生させた水素と酸素による燃料電池で、電子オルゴールを鳴らしたり、LED電球を点灯させたりしました。

 手回し発電機で、かなり頑張って回しても大きな電力にならず、電気を作ることはとても大変だとわかりました。また、他の参加者の燃料電池と直列につなげることで、電圧をあげてオルゴールなどがスムーズに鳴ることも実験しました。


 後半は、「金・銀・銅メダルを作ろう!」と題して、銅でできた外国のコインの色をメッキで変える実験を行いました。

 亜鉛と水酸化ナトリウム水溶液を混ぜて加熱し、そこへ銅の茶色いコインを入れて煮込むと、コインが亜鉛メッキされて銀色になっていきました。その様子を防護メガネをつけて観察していた参加者たちは驚きとともに興味津々の様子でした。

 また、その銀色にメッキされたコインをアシスタントの学生の皆さんが、ガスバーナーで丁寧にあぶると、亜鉛と銅が融けて混ざり合い、真鍮という合金になって、銀色から金色へ変化しました。参加者の皆さんは、銀や金に変化したコインを嬉しそうに手に取っていました。お持ち帰りいただいたコイン、ぜひ大切にしてくださいね。


 大山先生、福島大学大山研究室の学生の皆さん、楽しい講座を本当にありがとうございました。