手づくりサイエンスコーナー
〜特技生かし職員が工夫〜

2004/02/27


 

 ふれあい科学館は、プラネタリウムのほかに、ムーンジャンプや宇宙探検シミュレーション、トリプルスピンの体験型装置が話題になっています。しかし、実際に自分の手や目で試して楽しめるものがほかにもたくさんあります。今回は、科学館の隠れた人気コーナーをご紹介しましょう。それは、21階の一角にあります。

 たった1枚の折り紙をくるりと丸めると8メートルも飛ぶ「円筒グライダー」、その隣には、ついつい夢中になってしまう現代版だるま落としともいうべき「リングでビンゴ」もあります。

 また、「ビー玉万華鏡」、虹色が見える「分光器」、白黒模様なのに回ると色が見える「ベンハムのこま」エコーがかかる「ばねの糸電話」、思いのままに「浮き沈みする人形」などなど、自分で実際に手を使って体験しながら科学の原理を理解できるものが数多くあります。

 


工房で製作に取り組む熊田さん

 宇宙服のケースの横には、木製の柔らかい温もりを感じることができるテーブルといすがみなさんを待っています。見学で疲れたらちょっとひと休みしてはいかがでしょう。

 館内を見渡すとさまざまな手作りの木製の展示物を見ることができます。これらは、科学館の工房(実験準備室の一隅)の主、熊田薫さんによる作品です。

 熊田さんは、教員を定年退職後、管理課の職員として科学館の広報・宣伝をしていますが、仕事の合間を縫って木工の特技を生かし、いろいろなものを製作しています。作品は、来館する子どもたちの身長に合わせて愛情込めて作られたものばかりです。インフォメーションをはじめ、各コーナーに、自然の木の枝を生かした案内板や、すばる望遠鏡のそばにある大型偏光板万華鏡の装置も工夫して作ってあります。

 最新作は紙芝居の枠です。これは、科学館の活動のために作製したものです。丸木作りの屋根や窓がおとぎばなしの世界へと誘っているようです。

 手作り作品は、理科教師、電気技師、美術、土木工学、社会経済学専攻などのバラエティーに富んだ専門性を持つ科学館職員が、管理課、事業課の枠を超えて特技を生かした結果、生み出されたものです。そして、科学がいろいろな分野がかかわり合って成り立っていることを実証する場になっています。ぜひ、みなさんの来場をお待ちしております。

 
 

(事業課展示情報係 難波 泠)

 

2004年2月26日 福島民報新聞 情報ナビ タイム「スペースパーク便り」より