シャボン玉を飛ばそう
〜どうして丸い? 虹色?〜

2005/07/01


 大空に向かって大きなシャボン玉を飛ばしてみませんか。7、8月のサイエンススタジオでは大きなシャボン玉ができるシャボン液や道具作りに挑戦します。

     


自作の道具で作ったシャボン玉

【シャボン玉を上手に飛ばしてみよう】

◆ストローで
 ストローにシャボン液をつけて息を吹き込むと、シャボン玉が出てきます。息の強さでシャボン玉の大きさが変わります。強く吹き込むと、小さなシャボン玉がいっぱい出てきます。大きなシャボン玉を作るときは、ゆっくり静かに息を吹き込んでみましょう。ストローの太さを変え、先のほうを花びらのように切ると、シャボン玉はもっと大きくなります。

 

 シャボン玉はどうしてできるのでしょう。ストローでシャボン玉を飛ばすとき、吹く前にシャボン液の付いている部分をのぞくとシャボンの膜ができていることが分かります。シャボン膜は息を吹き込むことによって空気が入り、伸ばされてシャボン玉となるのです。

◆身近な道具を使って
 台所に行ってシャボン膜の張りそうな道具を探してみましょう。網しゃくし、じょうご、泡を立てる道具などでシャボン玉を飛ばしてみましょう。シャボン玉の大きさや数がそれぞれの道具で変わり、楽しく遊べます。

【大きく、丈夫なシャボン玉の液と道具作り】

◆シャボン液を作ろう
 シャボン液は容器が油などで汚れているとうまくできません。容器をよく洗ってから始めます。シャボン液は水に台所用の洗剤と洗濯のり(PVAのり)を加えます。調理用の計量カップで体積を量って作ります。水の体積「10」に対して洗剤は「1」、シャボン膜を丈夫にするために入れる洗濯のりは「5」の割合です。洗剤は成分表にある界面活性剤が42%のものを使用したときの体積割合で、洗剤の濃度によって水、洗剤、洗濯のりの体積の割合が変わるので、いろいろ試してみましょう。混ぜ合わせるときは泡を立てないようにします。これで完成です。

     

◆大きなシャボン玉ができる道具を作ろう
 針金と毛糸(布などでも可)を用意して針金に毛糸を巻きつけたあとで輪を作ります。作った道具の輪をシャボン液に浸すと、輪に大きな膜ができます。持っている手を動かすと、周りの空気をたくさん取り込んで大きなシャボン玉ができます。

 シャボン玉には科学の不思議がいっぱい詰まっています。どうして丸いの? どうして虹のような色になるの? 秘密を調べてみましょう。

 小、中学生のみなさん! この夏はシャボン玉遊びから、秘密を探る自由研究に挑戦してみてはいかがでしょうか。


じょうごで作ったシャボン玉

     
 

(事業課 大越 清美)

   

2005年6月30日 福島民報新聞 情報ナビ タイム「スペースパーク便り」より