科学の広場

全館企画「私たちの地球」 〜一番身近な星を考えよう〜

  今からちょうど50年前の1957年、「国際地球観測年」と題して地球に関するさまざまな観測プロジェクトが実施されました。調査内容は、気象学や海洋学、地磁気、宇宙線など12分野にもわたり、多くの国々が協力しながら観測や研究が行われ、これまで分からなかったことがいろいろと解明されました。日本も南極観測やロケット観測など、多くの調査に加わっています。

 郡山市ふれあい科学館では、国際地球観測年の50周年を記念して全館企画「私たちの地球」を開催しています。私たちの一番身近な星である「地球」について、さまざまな視点から紹介しています。


私たちの地球

【プラネタリウム一般番組「地球誕生46億年の旅」】

 地球は太陽系の第3惑星として、約46億年前に誕生しました。生まれて間もないころは、たくさんの隕石(いんせき)が降り注いで、溶岩が流れるとても熱い星でした。今の地球からは、想像もできないような星だったのです。その後、地球には海ができて、そこで最初の生命が生まれたと考えられています。

 地球誕生から、私たち人間をはじめ、多くの生命が活動する現在に至るまでを、時空を越えた旅に出かけながら紹介しています。

【特別展示「宇宙から見た地球」】

 現在、地球の周りには多くの人工衛星が回っています。毎日の天気予報で使われている気象衛星、テレビなどの衛星放送で使われている放送衛星、カーナビや携帯電話などで使われているGPS衛星など、その目的はさまざまです。このような人工衛星の種類や、どんな働きをしているか、どのくらいの高さを飛んでいるのかなどを紹介しています。そして、人工衛星から撮影した地球の写真から、日本など私たちの故郷を振り返ります。


サイエンスショーの様子

【サイエンスショー「ミテ!カンジテ!地球環境の科学」】

 皆さんは「地球の環境問題」と聞くと、何を思い浮かべますか。地球温暖化、大気汚染、ごみ問題、森林破壊など、さまざまな環境問題について、よく耳にすると思います。環境問題に関する実験やクイズを通して、私たちのかけがえのない地球について紹介していきます。

 今回紹介した催し以外にも、6月末まで館内の各フロアで地球についての特別企画を開催しています。これを機会に「私たちの地球」について考えてみてはいかがでしょうか。

 

2007年6月7日 福島民報新聞 情報ナビ タイム「スペースパーク便り」より