池谷・張彗星をさがしてみよう
見えるかな?宇宙の“ゆきだるま”

2002/04/09


宇宙のゆきだるま・・・それは彗星。

 彗星は太陽系の果てからやってくる宇宙の旅人です。
 太陽に近づいた時だけ長い尾を見せてくれますが、その正体は汚れた雪だるま、氷と塵でできた冷たい天体です。 太陽に近づくと、その熱により温められ表面が溶け宇宙空間に飛び出し、それが彗星特有の美しい尾となって見えます。 

 1997年に肉眼で見える彗星として話題になったヘールボップ彗星以来、なかなか明るい話題のない彗星界でしたが、最近「池谷・張(イケヤ・チャン)彗星」がちょっとした話題になっています。 この彗星は今年2月に、静岡県の池谷薫(いけやかおる)さんと、中国の張大慶(チャン・ターチン)さんが発見しましたので、こう呼ばれています。

 肉眼では見えませんので、ぜひ双眼鏡や望遠鏡を使って探してください。 星とは異なり、ぼんやりと広がって見えます。 3等星ほどの明るさになると予想されています。

4月中旬まで

日没後、アンドロメダ座〜カシオペヤ座付近に見えます。西の空に明るい金星をみつけたらその金星よりも北寄りの低空を探してください。

4月中旬以降

夜明け前、ケフェウス座付近に見えます。北東の空を探してください。

天文担当:田邊