土星を見てみよう
〜ほとんど水素、とても軽い〜

2005/02/26


 

  今ごろの季節、夜8時ごろになると、南の夜空に明るく輝く三つの星で冬の大三角を作ることができます。下にとがった三角形のうち、右上のオレンジ色の星がオリオン座のべテルギウス、左上がこいぬ座のプロキオン、そして一番下がおおいぬ座のシリウスです。

 また、三角形のやや左上を見上げると、明るく輝く三つの星でひらがなの「く」の字のような星の並びを見つけることができます。このうち、上の二つがふたご座の星、カストルとポルックスです。そして、一番下にある最も明るい星が土星です。

 


2月22日夜8時の星空の様子(AstroArts ステラナビゲータVer.7で作成)

 土星は地球と同じ、太陽系の惑星の仲間で、とてもきれいな環を持っていることで有名です。土星の環は17世紀のはじめ、初めて望遠鏡で土星を見たガリレオ・ガリレイによって発見されました。しかし、当時のガリレオはこの姿を、環ではなく「土星には耳のようなものがある」と表現しました。

   


2004年12月24日にカッシーニがとらえた土星の姿。右下に小さく見えているのが土星の衛星タイタン
(NASA/JPL/Space Science Institute)

 土星の大きさは地球の約9倍あり、太陽系にある惑星の中でも木星についで二番目に大きな惑星です。とても大きいので、さぞかし重たい星だろうと思うかもしれませんが、実は見た目に比べ、とても軽い星です。土星はほとんどが水素というガスでできています。そのため、密度が非常に小さく、もし土星が入るくらい大きなプールがあれば、土星はぷかぷかと浮いてしまいます。

 現在、土星のことを詳しく調べようと、NASA(アメリカ航空宇宙局)とESA(ヨーロッパ宇宙機関)が共同で打ち上げた探査機「カッシーニ」が土星の周りをまわりながらたくさんの写真やデータを送ってきています。

 次回はこのカッシーニから送られた最新の土星の姿を紹介したいと思います。

 

(事業課 水谷 有宏)

   

2005年2月22日 福島民友新聞 「ふくしま星空散歩」より