星の広場

世界天文年 宇宙の魅力(6)「双眼鏡で見よう」

 皆さんは双眼鏡をお持ちですか? 双眼鏡は天体望遠鏡ほど難しい操作は必要なく、手軽に星空を楽しむことができます。



さそり座にある散開星団M6とM7
(C)GOTO

 
 まずは双眼鏡を両手でしっかり持ちます。机などにひじをついて固定することで、星がふらつかずに、長い間見ることができます。三脚などがあれば、さらに良いでしょう。ピントを合わせることができれば、しっかりと合わせます。

 では、夜空に双眼鏡を向けてみましょう。目で見るよりもたくさんの星たちが見えると思います。月にも向けてみると、大きくて美しい月の姿を楽しむことができます。ただし、月を長時間見ているとまぶしくて眼が疲れるので気をつけましょう。

 また、今の時期は、昨日ご紹介したように天の川が見ごろです。空の暗い場所に出掛けて、天の川にも双眼鏡を向けてみると、たくさんの星たちの中に、神秘的な宇宙の天体たちがみつかるかもしれません。星の集まりである星団や、宇宙を漂うガスが輝いている星雲の姿など、まるで広大な星の海で探検をしているかのようです。探検をするためには地図も必要です。星空の場合は星図です。できれば星団や星雲などの名前や場所が書いてある星図を用意しておくと良いでしょう。

 オススメをひとつ。双眼鏡を持ってプラネタリウムにも遊びに来てください。プラネタリウムにもちゃんと星団や星雲がありますので、普段とはまた違ったプラネタリウムを楽しめます。

 星空の世界をさらに楽しませてくれる双眼鏡。オペラグラスのような小さなものでも良いので、ぜひ星空に双眼鏡を向けてみてください。きっと肉眼では見えなかった新しい宇宙の姿が飛び込んできますよ。


 
(郡山市ふれあい科学館 事業課 水谷 有宏)

2009年7月27日 福島民友新聞 郡山版「世界天文年 宇宙の魅力」より