星の広場

夜景、プラネタリウム楽しんで

◆県内一の高層ビル

 県内一の高層ビル“ビッグアイ”は、平成13年4月にJR郡山駅西口に誕生しました。地上高133メートルのビルの上層部には直径26メートルの球体があり、外観は、ビッグアイという名称の由来となった、アルファベットの小文字の「i」に似た姿をしています。



スーパーヘリオスが映し出す星空。
その美しさに思わずため息がもれる。

◆郡山市ふれあい科学館

 ビッグアイの20階から24階に郡山市ふれあい科学館はあります。上から宇宙劇場(プラネタリウム)、展望ロビー、展示ゾーンに分かれています。ビッグアイの上層部にある球体は、プラネタリウムだったのですね。このプラネタリウムは、世界で一番地上から高いところにあるプラネリウム(地上高104.25メートル)としてギネスに認定されています。

◆科学館展望ロビーから

 22階には展望ロビーがあり、地上96メートルからの雄大な眺めを楽しむことができます。

 展望ロビーから空に目を向けると、東の空が青々と晴れ渡たる一方で、西の空が雪曇に覆われることがあるなど、福島県の天気の多様さを知ることができます。

 また、よく晴れた昼間には磐梯山、安達太良山、阿武隈高地、さらには蔵王連峰や那須連峰をも遠望でき、豊かな自然の風景に心奪われることでしょう。

 近くに目を向ければ、疾走する東北新幹線や磐越西線、磐越東線などを走るローカル列車が目に飛び込んできます。交通の要衝として鉄道の発達とともに発展してきた郡山を再認識することでしょう。

 真下に目を向ければ、バスやタクシー、乗用車が走りまわり、駅周辺の活気が伝わってきます。

 発展する郡山を象徴するかのように、現在、ビッグアイ南側の駅前一丁目では、24階建ての高層ビルを建設中です。このビルが完成した後、展望ロビーからの眺めはどのように変わっていくのでしょうか。


◆夜の展望ロビー

 夜になると展望ロビーの南側では、ガラス造形作家野口真里さん制作の科学館のシンボルオブジェ“プライマル”が青白く輝きだします。

 その先の窓の外には、郡山市南部の夜景が心を癒やす温かい光を放ちながら広がっています。西に目を向けると、桜通りを走る自動車のヘッドライトの光が、ビルの照明や街灯の光の中でにぎやかに輝いています。

 展望ロビーの北側では、4号国道や旧4号国道を走る自動車の光が1列になって続いていきます。そのはるか先では、ショッピングセンターの観覧車が、幻想的な緑色の光を輝かせています。展望ロビーから夜景をご覧になった方は、郡山の夜景の美しさに驚かれることでしょう。

◆夜景を楽しんだ後は

 この夜景に負けない美しさを誇るのが、郡山市ふれあい科学館宇宙劇場のプラネタリウムです。日本に4台しかないプラネタリウムの最高機種“スーパーヘリオス”が映し出す星空は、息をのむほどの美しさ。

 プラネタリウムでは、毎週金曜日の午後7時から「星と音楽の夕べ」を開催しています。夜景を楽しんだ後は、ドームスクリーンいっぱいに広がる満天の星と音楽をぜひお楽しみください。

 
(事業課 佐藤 義雄)

2010年3月25日 福島民報新聞 情報ナビ[たいむ] 「スペースパーク便り」より