福島県で南極老人星「カノープス」を捉える!(2007/02/01 撮影)

 中国で「南極老人星」や「寿老人星」と呼ばれ、その星を見ることができれば長寿や幸運に恵まれるという星があります。りゅうこつ座に輝く1等星「カノープス」です。
 地球の緯度により、星の見え方は変わります。昔の中国の都・長安などで地平線スレスレにしか昇らないことから、このようないわれができたというのですが、福島県で計算すると、カノープスが見られる、まさに北限の地、と言えるのです。
 この福島県で見るころができれば、さぞかし長寿のご利益があることだろう! ということで、天文グループとスペースパークスタッフは県内各地でのカノープス観測にチャレンジすることになりました。
 そして…、ついに田辺信作氏を隊長とするSPV観測隊は、小野町でのカノープスを捉えることに成功しました!

撮影: 田辺 信作
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撮影: 齋藤 正一

2007年2月1日 21:30 80mmF5レンズにて撮影 露出2分
矢印がカノープス(見かけ光度約5等級)

 本来は白いカノープスが、夕焼けと同じ原理で真っ赤に輝く様子を双眼鏡で捉えました。残念ながら、肉眼では見られなかったものの、約30分ほど見ることができました。

 引き続き、スペースパーク・展望ロビーでの観測などを行ってまいりますので、お楽しみに!