皆既日食 観測結果 (2008/08/01 天文グループ撮影)

 日食は、太陽が月に隠される天文現象です。写真の撮影地は中国新疆ウイグル自治区 巴里坤(バリコン)という街で、シルクロードの西、モンゴルとの国境付近になります。

 

 今回の皆既日食は太陽高度20度、皆既時間が約2分という日食でした。

 撮影時間: 2008年8月1日 19時7分(現地時間)


 

 直前まで快晴だった空も、あまりの気温の高さ(52度)に皆既前に雲が発生し、太陽を遮ってしまいましたが、皆既が終わる直前のダイヤモンドリング現象(皆既日食の最後に月の谷間から太陽の光が漏れる現象)は雲間から辛うじて見ることができました。

 雲があることで、逆に幻想的な光景になりました。

 風景写真では、雲に隠れた太陽から、左に水星、その左に金星も写っています。

 皆既中の空は周囲全部が、夕焼けのようになりました。

 来年2009年7月22日には、日本の屋久島近辺で観測することができます。

 

 撮影: 齋藤 正一