郡山市ふれあい科学館では、講座『3D天文シミュレーションシステム「Mitaka 3D」オープニング公開』を2018年9月9日(日)に開催しました。

 今回は、国立天文台特別客員研究員の伊東 昌市さん、筑波大学計算科学研究センター主任研究員の永井 智哉さんを講師にお迎えし、地球から宇宙の果てまでの旅とともに、最新の天文学でわかってきている宇宙の姿をご紹介いただきました。

 

 今回の公開を楽しみにしていただいた方も多く、大人の方からお子さんまで、さまざまな方にご参加いただきました。

 まずは地上で見た星空の様子を確認しました。そして宇宙に飛び出し、地球の姿、太陽系の天体たちの姿、特に土星の環の正体について詳しく見ていきました。その後、星の世界を巡り、星たちの宇宙での広がりを見ることで、地上から見たときとの違いを見ていきました。さらに宇宙遠く、銀河系から銀河の世界、宇宙の果てまでを巡る旅でした。

 特に最新の天文学が解き明かした話題についても詳しく紹介していただきました。

 

 各回ごとに紹介する内容は少しずつ変わり、伊東さん、永井さんのそれぞれの視点からの宇宙の旅となりました。

 立体で見える宇宙の様子に手を伸ばす子や歓声があがったり、講師の問いかけに元気に答える子、ダークマターが作り出した宇宙初期の話題にうなずく大人の方など、みなさんそれぞれにお楽しみいただけたようです。

 なお、このシステムのソフトウエア「Mitaka」は、無料で個人でダウンロードして楽しむこともできます。ぜひ興味のある方は、自宅でも活用してください。

国立天文台4次元デジタル宇宙プロジェクト ウェブサイト http://4d2u.nao.ac.jp/

 

 伊東先生、永井先生、参加されたみなさま、ありがとうございました。

 このシステムを用いたイベントは、次回は10月14日(日)にワークショップ「宇宙の旅と立体星図づくり」を行います。また、このシステムを活用したいろいろな企画を行ってまいりますので、どうぞお楽しみに!

ワークショップ「宇宙の旅と立体星図づくり」