郡山市ふれあい科学館では2018年11月4日(日)に、小学校1年生から4年生と保護者を対象に、コズミックカレッジ キッズコースを開催しました。

 今回は、無事に小惑星「リュウグウ」に到着した小惑星探査機「はやぶさ2」にちなんで、「宇宙たんさ」をテーマに開催しました。探査機を打ち上げるためのロケットや、探査機が旅する宇宙環境、そして、小惑星探査機「はやぶさ2」と小惑星「リュウグウ」について、実験や工作、クイズなどを行いながら学びました。

 

 講師は、宇宙教育リーダーの赤間 祐市先生(永盛小学校)、佐野 亮二先生(郡山第七中学校)と、当館職員の梅本 顕史、惠川 司、橋本 宏克が担当して実施しました。

 そして、今回は県内で小惑星探査機「はやぶさ2」のプロジェクトに参加している会津大学や日本工機株式会社にも御協力いただきました。

宇宙へ行こう!

 第1部は「宇宙へ行こう!」がテーマでした。はじめに宇宙へ行くロケットはどんなしくみで飛ぶのか、実験で見ていただきました。そして、そこで重要な「反動」を利用したロケットの工作をしました。作ったロケットは、壁面に貼られた小惑星「リュウグウ」をめがけて打ち上げました。

 さらに、ロケットについて、アルコールを使った模型ロケットを飛ばす実験や、ロケット燃料となる水素を使った実験を行いました。

 最後は、実際のロケット発射にも使われている水素と酸素に点火する実験を行いました。細い半透明なチューブの中を、爆発音とともに閃光が走り、参加者の皆さんはその威力にとても驚いた様子でした。

宇宙ってどんなところ?

 第2部は「宇宙ってどんなところ?」がテーマでした。宇宙空間には、地球とは違うことがいろいろとありますが、ここでは「真空」について実験・工作を行いました。

 宇宙空間と同じ真空の世界では、音が聞こえなくなってしまったり、冷たい水が沸騰してしまったりと、不思議なことがいろいろと起きることがわかりました。

 また、真空の世界に、お菓子のマシュマロを持っていくと、とても大きく膨らむ実験も行いました。そして、参加者の皆さんが自分でも実験できるように簡易真空ポンプの工作を行いました。

 手作りの真空ポンプで袋入りの飴やマシュマロが膨らむ様子に、参加者の皆さんは興味津々でした。

小惑星へ「はやぶさ2」が行く!

 第3部は「小惑星へ「はやぶさ2」が行く!」がテーマでした。小惑星「リュウグウ」や小惑星探査機「はやぶさ2」とはどのようなものなのか、映像や工作を通して紹介しました。

 まずは、「はやぶさ2」のペーパークラフトを作って、どのような姿をしているのかを見ていただきました。小学校低学年の参加者も多かったですが、保護者と協力して全員無事に完成できました。

 そして、会津大学で制作された「リュウグウ」の模型からその形を見たり、実際の大きさはどのくらいか、どのくらい遠くにあるのかといったことを学びました。

 続いて、「はやぶさ2」が「リュウグウ」のサンプルを採る方法を日本工機株式会社で制作された「衝突装置」の模型や映像を使って紹介しました。

 日本が行っている小惑星「リュウグウ」の調査について、今後のニュースにも注目していただければと思います。

 

 コズミックカレッジの講師を務めてくださった赤間先生、佐野先生、本当にありがとうございました。