郡山市ふれあい科学館では2018年度の科学技術週間に合わせて、2018年4月22日(日)に、科学技術週間「一家に1枚 量子ビームの図鑑」ポスター解説ミニ講座を開催いたしました。

 

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 今回は、「光・量子」をテーマにポスターが作成されました。私たち自身を含めてすべての物質は、量子からできています。量子の世界とは、とても小さな世界のことで、この小さな世界では不思議なことが起こります。

 通常、我々が生きる世界では、リンゴは木から落ちるように、ニュートン力学に従って動きます。しかしながら、量子の世界ではこれが通用しません。また、量子は粒としての性質をもっていながら、同時に波としての性質もあります。

 今回の講座では、「量子には不思議な性質がある」ということをポイントとし、量子の解説を行いました。

 この量子の向きを整えて打ち出したものが量子ビームで、そうすることで高いエネルギーをもちます。この量子ビームが「がんの治療」や「新しい品種の開発」など、意外にも身近なところに使われていることを紹介しました。

 

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 また、量子に関する実験として、量子の一種である「X線」にスポットライトを当てて解説を行いました。今回は、X線よりエネルギーが低くて安全な「紫外線」をいろいろなものに当てて、量子ビームが持つエネルギーを実感していただきました。

 今回、科学館で準備したものは「マンガン方解石」という鉱物、「蛍光ペンで描いた絵」、「栄養ドリンク」です。どれも紫外線を当てると、綺麗に? 不気味に? 光っていました。実験で使ったものには「蛍光物質」が含まれており、この蛍光物質が紫外線からエネルギーを受け取って発光します。

 最後に参加していただいた皆様にお礼として、科学館オリジナルのスライムをプレゼントしました。実はこのスライムも...紫外線に当てると光る粉を混ぜてあるということを解説すると、参加者の方は、楽しそうに紫外線に当てて観察していました。

 

 科学館では引き続き「一家に1枚 量子ビームの図鑑」ポスターの無料配布を行っております。数には限りがありますので、興味のある方はお早めに科学館へお越しください。